現場透水試験
目的
ボーリング調査孔や井戸等を利用し、地盤の透水性を求めることを目的とします。
内容
- 現場透水試験は、地下水位面より深い位置にある飽和地盤を対象とします。
- 試験方法については、「非定常法」と「定常法」の2種類があります。
- 非定常法は透水係数が10-4m/s程度以下の地盤を対象とし、測定用パイプ内の水位を一時的に低下/上昇させて、平衡状態に戻るまでの水位変化を測定し、地盤の透水係数を求めます。
- 定常法は透水係数が10-5m/s程度以上の砂礫地盤を対象とし、揚水/注水により測定用パイプ内の水位を一定にさせて、その時の流量を測定し、地盤の透水係数を求めます。

現場透水試験方法の概要図 (出典:「地盤調査の方法と解説,2013(地盤工学会)」)
技術ポイント
試験で得られた透水係数は、地盤掘削時の地下水処理工の選定に利用されます。