標準貫入試験
目的
標準貫入試験は、原位置における土の硬軟、締まり具合の判定、土質構成を把握するための試料採取を目的とします。


内容
- 質量63.5kgのハンマーを760mmの高さから自由落下させてSPTサンプラーを打ち込み、サンプラーを300mm打ち込むのに必要な打撃回数(N値)を測定します。
- 試験は原則として1mごとに行います。

標準貫入試験の概要図
(出典:「地盤調査の方法と解説,2013(地盤工学会)」)

SPTサンプラー
(出典:「地盤調査の方法と解説,2013(地盤工学会)」)

標準貫入試験時に採取される試料の例
技術ポイント
- 標準貫入試験は、ボーリング調査時に併せて実施することが多いです。
- SPTサンプラーで採取した試料は、土の物理的性質を調べるための土質試験にも利用できます。
- N値をもとに、相対的な土の硬軟、締まり具合が判断できます。
- N値は経験値をもとに各種強度定数(砂質土のせん断抵抗角、粘性土の一軸圧縮強さなど)との相関関係が提案されており、これらを利用して、N値から地盤定数を提案することが可能です。